イタリア

すでに中国や東アジアで流行していたコロナウイルスがイタリアに上陸したのは1月30日。
中国湖北省から観光にやってきていた観光客2名からの確認でした。
イタリア政府は翌日の31日に非常事態宣言を発令しました。
めちゃ早いですね。
その甲斐あってかその後約2週間はほとんど新型コロナウイルスの
感染者を生みませんでした。

2月23日以降感染者が爆発的に増えていきました。
それを受けて対象地域の移動制限、休校、イベント中止などが盛り込まれた緊急法令を発令しました。
この件でも対応は早いです。
しかし当時イタリアでは、コロナを怖がり過ぎて経済を停滞させる方が恐ろしい!と、
できるだけいつも通りの暮らしが続けられていました。
政府の意向に反して民衆の自粛が浸透せず、感染が拡大してしまいました。

イタリアの感染者は4月2日現在11万人を超えています。
2月半ばから考えると尋常じゃないペースです。

アメリカ

アメリカでは1月21日に感染者が確認されました。
アメリカも中国同様、各州ごとに規制や命令を発布することが多いようです。
2月29日にワシントン州が新型コロナウイルス感染拡大で非常事態宣言を発令しました。
その時点では、ニューヨーク州ではまだ新型ウイルスの目に見える影響は少なく、
カリフォルニア州にも急激に感染が広がっているため要注意、という状況でした。
全米での感染者数はワシントン州を中心に70人でした。

しかし人口密度が高く世界中から人が流入するニューヨーク市に新型ウイルスは瞬く間に広がり、
3月7日にはニューヨーク州は非常事態を宣言しました。
その後も各州が非常事態宣言を発令しています。

感染者数の増加に歯止めが利かなくなり、現状は外出禁止令が各州、市で発令されています。
違反した場合には罰金は禁固刑が課せられます。

外出禁止令を発令したNY州クオモ知事

アメリカの感染者数は4月2日現在で21万人を超えています。
今後さらなる対応が求められます。

まとめ

日本と各国を比べてみると、海外では行動に強制力のある対応をしている印象がありますね。
日本での行動の制限についてはあくまでもお願いです。
しかし、新型コロナウイルスは感染力が強く、潜伏期間も長いのでどの国の対応を見ても
後手に回ってしまっていますね。
一刻も早い終息を願うばかりです。

[執筆:SPD岡戸]
[最終更新日:2020/4/3]