こんにちは。

世界では、マイクロチップを体内へ埋め込む動きが進められています。
特に最新国であるスウェーデンでは、普及率は非常に高くなっています。
通常のおよそ3倍の太さもある針を使用し、親指と人差し指の間の手の甲にマイクロチップが埋め込まれます。

普段、私たちは携帯や財布、家や車の鍵、キャッシュカードなど、多くの物を持ち歩いています。
それらを持たなくても、体内に埋め込まれたマイクロチップ一つで、支払いをしたり、
鍵の開閉をしたり、様々な事が出来るのです。

米国やドイツなどでもマイクロチップを埋め込む人が増えてきていますが、
実際に埋め込んだ人はどのような用途で使用しているのか、事例を見てみましょう。

・勤め先のアクセスカード
・通っているジムの会員カード
・電車チケットの予約、改札
・セキュリティカード
・自動販売機や店内での支払い
・自宅や車のドアの開閉
・パソコンのログイン

マイクロチップ一つでこんなにも多くの事が出来るのですね。

また、マイクロチップは、GPS機能や音声認識機能、バイタルサインを検知する機能もついており、
アルツハイマーや認知症など医療向けでの利用を想定して開発されています。
今後は、どの時間にどの場所で、どのような身体状況なのか、ストレス度合い等も測ることが可能になるかもしれません。
そしてそれらのデータから、その時の身体状況に応じた食事やサプリメント、適切な休息方法などを示すことができるようになります。

このように非常に便利なマイクロチップの埋め込みですが、プライバシーを侵害するといった批判もあり、広く普及していくには多くの人々による議論が必要になるかと思われます。
普及率の高いスウェーデンのような社会システムや文化を構築できれば、マイクロチップの埋め込みがあたりまえとなる日も近い将来やってくるのではないでしょうか。

マイクロチップだけではなく、スクリーンを映し出すスマートコンタクトレンズや、
耳に埋め込むスピーカーなども現在研究開発されています。
これらが実用化されれば、携帯も必要なくなり、完全なハンズフリーの状態を実現できるかもしれません。
利便性の向上と、高度なパーソナライゼーションを可能にすることが、マイクロチップ等に関心が多く注がれている理由のようです。

いかがでしたか?
日本でもマイクロチップの埋め込みは可能で、実際に埋め込みをしている人も存在します。
しかし、残念ながら完全に自己責任となる上に、海外のように電車に乗るためのチケットとしてや買い物での支払いには使用することが出来ません。
日本で、マイクロチップを埋め込み、様々な場面で使用できるようになるにはまだ時間がかかりそうですね。
[執筆:VSP濵中]
[最終更新日:2020/6/23]