みなさん、こんちには。
管理営業の深水です。
みなさんは空飛ぶクルマって聞くと、どのSF作品を思い浮かべるでしょうか?
私は真っ先に「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part.2」の「デロリアン号」を思い浮かべます。車のタイヤが地面と平行になり、翼もジェットもないままで飛べる原理は不明ですがクルマが空を飛ぶ姿には胸を躍らされますね。
そんな空飛ぶクルマがここ数年以内に実用化しようと海外メーカー・国内メーカーで活発化しています。
空飛ぶクルマとは?
現在は空飛ぶクルマの明確な定義はないが、一般的に【電動かつ自動で垂直に離着陸する移動手段】を指す場合が多い。垂直離着陸機は「VTOL」(Vertical Take-Off and Landing aircraft)、電動タイプは「eVTOL」と呼ばれています。
無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機「ドローン」を乗車可能にしたものを指す場合もあれば、EV(電気自動車)ベースにプロペラや自動制御システムを備えたものを指す場合もあり、明確な定義がない為に開発者が何かしらの要素をもって「空飛ぶクルマ」と主張すれば、現状は空飛ぶクルマのカテゴリーに入ることになるようです。
また、地上を走行する機構と空を飛ぶために必要な機構をそれぞれユニット化し、客室を各ユニットに乗せ換えることで陸路と空路、走行と飛行の両立を図るシステムの開発を進める企業もあります。
道路を走行できなければクルマではないのでは?という疑問もあるが、「クルマ」という言葉の概念に「個人が日常の移動のために利用するもの」といった意味が込められていることから、クルマの定義は必ずしも道路走行を条件とするわけではないようです。
海外では「Skycar(スカイカー)」「Aircar(エアカー)」「Urban Air Mobility(アーバン・エア・モビリティ)」「Personal Air Vehicle(パーソナル・エア・ビークル)」「Flying cars(フライング・カーズ)」と呼ばれることもある。国内においても、エアモビリティと称するケースが増加しています。
<参考サイト>
▼空飛ぶクルマについて|国土交通省 航空局
https://www.mlit.go.jp/common/001400794.pdf
空飛ぶクルマの種類
空飛ぶクルマは、翼を持つタイプかプロペラタイプか、エンジンを積んでいるのかモーター駆動なのか、タイヤで道路を走行できるかによって大まかに分類できます。
もっとも開発が進められているのは、ドローンをそのまま大きくして乗車可能にしたタイプです。仕組みも基本的にはドローンと同じで、電動で遠隔操作や移動制御、またはジョイスティックなどで簡単に操作ができるものが多いです。ボディの軽量化を含めバランスを取りながら揚力を上げるため、プロペラは最低4基以上付いている。
このドローンタイプにタイヤを搭載し、道路走行を可能にしたモデルも開発されている。タイヤとプロペラが独立しており、飛行時には折り畳み式のプロペラが展開するタイプや、タイヤのホイール部分にプロペラが内蔵され、飛行する際はタイヤが横に開いてホイールが上向きになりプロペラを回すタイプなど、さまざまなアイデアのコンセプトが生まれています。
また、翼を持つタイプはエンジンを搭載し、道路走行時は翼を格納するのが一般的だ。セスナ機のような小型飛行機に、翼格納機能を持たせたイメージです。
空飛ぶクルマで実現すること
移動の実現:道路交通の枠にとらわれない移動が可能に
目的地に向かう際、電車やバス、タクシーなどを乗り継ぐ回数が減り、道路に依存していた経路もほぼ直線で結ぶことが可能になるため、所要時間を大幅に短縮することが可能になります。
また、空いている道路は通常通りに走行し、都市部においては飛行することで渋滞を回避したり、道路が整備されていない場所への移動も可能となり、橋がない川を渡ったり小さな峠を超えたりすることも可能になるほか、超高層ビルの屋上や高層階に直接移動するといった使い方も考えられます。
このほか、定期船などの往来が少なく、比較的本島と近距離に位置する離島への交通手段としての需要でてくる可能性があります。タクシー感覚で少人数の渡航ができるため、地域住民や観光客などの日常の足として活用できる。
緊急車両への活用:災害や事故現場に柔軟に対応可能に
交通事故などの際、渋滞で到着が遅れがちな救急車両として活用すれば、到着時間を大幅に短縮できます。ドクターヘリと救急車の間にある存在として活躍できると期待されています。
また、大規模災害時に道路交通が遮断された場合も、迅速な救助や現状把握、調査活動などをスムーズに行うことも可能と考えられており、天候に左右される可能性はあるが、山岳遭難救助や海難事故にも対応できるかもしれません。
新たな観光資源化:誘客効果は絶大
導入当初は物珍しさから乗車希望者が殺到することは間違いなく、観光の大きな目玉となる。移動しながら優雅な旅を楽しんだり、普及していけばヘリコプター遊覧の簡易バージョンとして安価に楽しんだりすることもできるかもしれません。
物流への活用:ドローンの応用形で物流でも活躍
空飛ぶクルマは荷物を運ぶこともできる。無人ドローンなどによる実証実験が進んでいる分野で、アクセスの悪い場所への効率的な宅配など、物流面への貢献にも期待できます。
国内における空飛ぶクルマのプロジェクトや開発企業
CARTIVATOR(カーティベーター)&SkyDrive:業界の若手有志が設立
「モビリティを通じて次世代の人達に夢(=能力の拡張)を提供する」ことをミッションに掲げ、自動車・航空業界、スタートアップ関係の若手メンバーが中心となって立ち上げた有志団体。団体による活動と平行して、2018年8月には空飛ぶクルマ実用化に向け株式会社SkyDriveを設立した。
インフラ不要の「真に自由な移動」を実現し、2050年までに誰もがいつでも空を飛べる時代を創ることを目指しており、道路や滑走路を必要としない垂直離着陸型でコンパクトな空飛ぶクルマの開発を進めている。
CARTIVATORとSkyDriveは2019年5月、愛知県豊田市と協定を結び、日本最大級の屋内飛行試験場の活用が可能になったことで実証環境が整い、同年12月に国内初となる「空飛ぶクルマ」の有人飛行試験を開始した。
2020年8月には、豊田テストフィールドで公開有人飛行試験を実施し、有人試験機SD-03モデルを披露した。機体は1人乗りで、パイロット操縦のもとコンピュータ制御でアシストして飛行を安定させるシステムとなっている。
目標では、2023年にも空飛ぶクルマの販売を開始し、2030年ごろに自動運転化を実現するとしています。
P.P.K.P.(パーソナルプレーン開発プロジェクト):大阪万博への出展目指す
もりもと技術研究所が主導する自動運転可能なパーソナルプレーンを開発するプロジェクト。2018年4月に可変プロペラピッチを搭載した機体で一般公開のもと初飛行に成功している。
2019年には開発ベンチャー・スカイリンクテクノロジーズを立ち上げ、P.P.K.P.の幹事を務めている。なお、スカイリンク社は同年9月、無人航空機及び航空機の製造に関する事業許可を取得している。
固定翼機の機体制御システムや衝突防止システム、遠隔監視・操作システムなどの自動運転システムの開発をはじめ、垂直離陸が可能なVTOLのシステム開発などを完了させ、2025年の大阪万博出展を目指す方針です。
テトラ・アビエーション:国際大会で快挙達成 JAXAと共同開発
東大発スタートアップのテトラ・アビエーションは、航空機産業に関する有名企業・団体が参画する非常に注目度の高い大会「GoFly」で快挙を達成しました。
同社は、パーソナルフライングマシーンの開発を競う国際大会「GoFly」に出場し、2018年6月のフェーズ1で世界トップ10入り、2019年3月のフェーズ2も突破し、最終選考に進みました。
米国での試験飛行許可を取得して臨んだ2020年2月の最終⾶⾏審査では、プラット・アンド・ホイットニー・ディスラプター賞を獲得した。メインスポンサーのボーイング社が選定する各賞は該当チームがなかったため、テトラが唯一の受賞者になりました。
大会後も引き続き開発を進めており、2020年8月にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同研究を開始したことも発表しています。
プロドローン:空飛ぶ救急車実現へ
産業用ドローンシステムの研究開発や製造を手掛けるプロドローンもeVTOLの開発を進めており、中でも独創的なのが救急ドローン「空飛ぶ救急車」の開発です。
傷病者の搬送を想定しており、往路は場合によって救急救命士が搭乗し、処置をした後に復路で傷病者が搭乗するイメージで、ストレッチャーを直接搭載するタイプも検討中という。各自治体の消防や医療機関、自衛隊、大型サーキット、大型テーマパークなどをサービス提供対象として見据えているようです。
事故現場から直接医療機関へ、あるいは事故現場から救急車が到達可能な場所まで中継する役割として活用可能で、救急における技術として注目を集めそうです。
エアロネクスト:コンセプトは「空飛ぶゴンドラ」
産業用ドローンの研究開発などを手掛けるエアロネクストは、未来の物流などを担うフライングロボットや人の移動を担うエアモビリティの開発を進めています。
エアモビリティは「空飛ぶゴンドラ」をコンセプトに据え、安全性とともに誰もが気軽に抵抗感なく利用できる快適性にも注目して開発を進めています。
すでに空飛ぶゴンドラを体現した原理試作機「Next MOBILITY」も姿を現している。第1号機は1人乗りの機体の3分の1サイズのモデルとなっているが、今後複数の人が搭乗できる機体を発表する予定としています。
ホンダ:大手自動車メーカーが新事業の開発へ
2021年9月に国内大手自動車のホンダが空飛ぶクルマ「HONDA eVTOL」の開発を行っていることを発表しました。ホンダは近年自動車だけではなく空の移動手段の確立にも力を注いでいます。実用化した富裕層向け小型ジェット機「HondaJet」に次いで、「空の移動をさらに身近なものとする」ことを目指して開発を進めているのが「Honda eVTOL」です。
「Honda eVTOL」は、ガスタービンと電動モーターによる垂直離着陸が可能な電動飛行機です。今想像する飛行機・旅客機というよりは、クルマの個別にどこへでも行ける利便性に、空を飛んで速達性を高めた乗りものです。
想定航続距離は約400キロ。約100キロと航続距離が短く、都市内移動にとどまる電動のみの仕様に対し、ホンダはF1エンジンをはじめとする同社の電動化技術を活用し、ガスタービンエンジンとのハイブリッドとすることでより範囲が広い「都市間」の移動をカバーします。
比較的小径なローターを推進力とし、街中で離着陸しても騒音とならない静粛性を実現。安全性も民間旅客機と同等を保ちます。航空機技術やレース技術などの領域で培った燃焼や空力、制御技術、自動運転技術を生かし、Honda eVTOLを中心としたモビリティーエコシステムの創造も目指すとしています。
海外における空飛ぶクルマのプロジェクト
Vahanaプロジェクト:AirBusグループが開発
仏エアバス社が米シリコンバレーの企業と協力して開発を行っている自動操縦航空機プログラム「Vahana project」。8つのローターでプロペラを駆動し、垂直離着陸が可能。乗員1人を輸送可能という。地上を走るためのタイヤは付いていないようです。
2018年2月までにフルスケールモデルの「Vahana Alpha One」の初飛行動画を公開しており、最大5メートルの高さを53秒間対空したという。
アーバン・エアモビリティ・プロジェクト:アウディらがエアタクシーの試験運用に着手
ドイツ大手自動車メーカーのアウディが2018年6月に発表した、エアタクシーの試験運用に向けたモデルケースを構築するプロジェクト。
アウディは2018年3月に開催されたジュネーブモーターショーで、エアバスとアウディ傘下のイタルデザインが立ち上げたドローンEVプロジェクト「Pop.Up」を進化させたEV自動運転コンセプトカー「Pop.Up Next(ポップ・アップ・ネクスト)」を発表している。
同年11月には、Pop.Up Nextのプロトタイプを初公開した。自動運転機能を備えたEVモジュール(グラウンドモジュール)と利用者が乗り込むパッセンジャーカプセル、フライトモジュールを組み合わせることで陸路の走行と飛行の両方を可能にする、まさに空飛ぶクルマと言えるシステムだ。
Uber AIR:ウーバー社が目指す空飛ぶタクシー 2023年にも実用化へ
ライドシェア大手の米Uber Technologiesが開発を進める空飛ぶタクシー。2017年には米航空宇宙局(NASA)と提携を結んでおり、低空で安全な飛行車両の移動を可能にすることを目指している。
2018年5月にロサンゼルスで開催した「Elevate Summit」では、最新のコンセプト機を発表。電動の4基のローターで垂直離陸が可能で、高度約300~600メートルまで浮上でき、巡航速度は最高時速322キロメートルに達するという。
最大4人の乗客が乗れるように設計されており、都心のさまざまな拠点にスカイポートを設置することでタクシーとしての活用を実現させていく構えだ。
BlackFly:ラリー・ペイジ氏のお墨付き 2019年に生産開始
米カリフォルニア州シリコンバレーを拠点とするスタートアップOpener社がひそかに開発を進めていた空飛ぶクルマ「BlackFly」。Googleの共同創業者であるラリー・ペイジ氏が同社に出資していることが判明し、急速に注目が高まっているようだ。
開発開始から9年後の2018年に有人飛行試験にたどり着き、その後1400回以上のフライトテストを実施しているという。電動でプロペラを8基搭載しており、水上でも離着陸が可能なのが特徴だ。最高時速は100キロメートルで、航続距離は約40キロメートル。
米国とカナダで軽量飛行機としてすでに承認を得ており、プライベートパイロットの資格などが必要となるが、実用化は迫っており、2019年には30台のロット生産を開始している。この30台の車両が完成しテストを終え次第、北米販売ツアーでデモを行うとしている。
Volante Vision Concept:アストンマーティン社製 SF映画のようなデザイン
英自動車メーカーのアストンマーティンも、垂直離着陸機能を備えた3人乗りの空飛ぶコンセプトカー「Volante Vision Concept(ヴォランテ・ビジョン・コンセプト)」を発表している。
英クランフィールド大学やロールス・ロイスなどと提携して開発を進めており、高級スポーツ車メーカーらしい他の追随を許さないデザインが魅力だ。
Ehang:中国国内で商用パイロット取得 実用化へ大きく前進
中国勢ではEHangが有力。開発モデル「EHang AAV」は最高時速130キロで35キロメートルの飛行を可能にしている。
2020年5月、中国の民間航空局(CAAC)から世界初とみられるeVTOLの商用パイロット運用の許可を取得し、「EHang 216」を使用した航空ロジスティクスサービスの試験運用に着手している。
同年7月には空中観光の実証試験の実施や消防機能として活用可能な空中消火ソリューションを発表したほか、同年8月にはオーストリア第三の都市リンツとパートナーシップを結び、エアモビリティの実用化に向け実証を行うとしている。
また、2021年6月には日本国内で初となる屋外飛行の試験を岡山県で実施された。
Bell Helicopter:ヤマトや住友商事とパートナーシップ
ヘリコプター大手の米Bell HelicopterはCES2019でeVTOL「Bell Nexus」を発表している。電動モデルに加え、ハイブリッド電気プラットフォームで構成可能な4ダクトモデル「Bell Nexus 4EX」なども開発を進めているようだ。
日本勢との関わりも深く、2018年にはヤマトホールディングスが将来の新たな空の輸送モードの構築に向け協力を行っていくことに合意したと発表した。
また、住友商事も2019年4月、エアモビリティ分野での新規事業の創出などを目的に業務提携を結んだことを発表した。無人ドローンやエアタクシーを活用したサービスを検討している。
Volocopter:eVTOLのパイオニア ドバイやシンガポールなどで有人飛行実施
独スタートアップのVolocopterも有力視される1社だ。2011年に世界初と言われるeVTOLの有人飛行を実施して以来開発と実証を重ね、2017年にはドバイでエアタクシーのテスト飛行も行っている。
これまでに、物流を担う「VoloDrone」や人の移動を担う「VoloCity」などを開発しており、2019年にはシンガポールにサービス拠点となるVOLOPORTを設置し、パイロット操縦のもとの都市部における有人試験飛行にも成功している。
Wisk Aero:BLADEとの提携、2024年運行開始を目指す
米Wisk Aeroは自律飛行型エアタクシーの機体を開発する企業で、航空機大手の米ボーイングとeVTOL(電動垂直離着陸機)開発企業の米Kitty Hawkの合弁企業として、2019年に設立された。
2021年5月にはエアモビリティ用ターミナルを所有する米BLADE Urban Air Mobilityとの提携を発表した。ちなみにBLADEは同月に米ナスダック市場で取引を開始している。
BLADEとの提携で、Wisk AeroはBLADE側に最大30機のeVTOLを空飛ぶクルマとして提供し、BLADEが所有するエアモビリティ用ターミナルで運航させる計画を明らかにしている。2024年に米連邦航空局(FAA)から型式証明を取得する予定で、それと同時に空飛ぶクルマの搭乗予約のためのアプリ開発も進めていくという。
Joby Aviation:SPAC上場、資金調達額で首位
2009年設立のJoby Aviationは、長距離移動型のeVTOLを開発するスタートアップ企業で、これまで1,000回以上のテスト飛行を実施してきた。
開発するeVTOLの航続距離は最大300キロで、最高時速は320キロを誇る。安全性にも優れ、仮にプロペラが1つ壊れたとしても問題なく運行できるという。
日本のトヨタ自動車をはじめ有力な投資会社が出資をしており、中国の市場調査会社ResearchInChinaが発行したレポート「世界および中国のフライングカー業界(2020年~2026年)」によれば、空飛ぶクルマの開発企業の資金調達ランキングにおいて、8億2,000万ドル(約900億円)で首位に立った。
2021年2月には米国市場でのSPAC上場の意向を発表し、同年8月にニューヨーク証券取引所で株式の取引が始まった。ちなみに新たに建設する機体製造工場においては、年間数千台の航空機の製造を予定しているという。
Lilium:5人乗り「Lilium Jet」の無人飛行試験に成功
2015年設立の独Liliumは、電気ジェットエンジンで垂直離陸が可能なVTOLの開発を進めている。2017年4月に2人乗りプロトタイプの無人テスト飛行を実施し、2019年5月には5人乗りの機体「Lilium Jet」での無人飛行試験に成功している。
開発中の「Lilium Jet」は長距離移動を想定しており、36個の電動ジェットエンジンを搭載し、最高時速は300キロ、航続距離は最大300キロだという。今後は実証実験を加速し、2025年の商用化を目標にしている。2021年3月に米ナスダック市場へSPAC上場する意向を発表している。
【終わりに】海外では実用化間近か
海外では実用化(市販)に向けた動きも顕著になりつつあり、空飛ぶクルマはすでに夢ではなく現実のものとなっている。ただ規制上軽量飛行機に分類されるなど、現段階では空飛ぶクルマではなく飛行機扱いであり、当然ドライバーには一定の免許・資格が必要になるなど、自由に利用できる環境は整っていない。自動運転による遠隔操縦の扱いなども世界標準はまとまっていない状況です。
空飛ぶクルマが飛行機の枠組みから新たな枠組みに分類され、自家用車やタクシーのようにまちなかを低空で飛び回る時代はいつ到来するのか。国内、海外共に今後数年間で大きく進展する可能性が高いので、目が離せない状況です。